【永久保存版】子猫の餌の与え方・量・回数・時間を徹底解説!

【永久保存版】子猫の餌の与え方・量・回数・時間を徹底解説!
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猫の専門家/インスタグラマー

ねこぞー

猫の専門家/インスタグラマー

ねこぞー

  • 子猫と暮らし始めたけど餌のあげ方がわからない…
  • 子猫の月齢ごとに餌の量・回数・時間が知りたい…

そんな疑問を解決する答えを「ペットフード販売士」の私がわかりやすく解説します。

ご飯を与える量や回数を間違えると

  • 健康に成長できない
  • 餌を吐いてしまう
  • 肥満体質になってしまう

こういった問題が起こります。

しかし、この記事で正しい知識を身につければ心配ありません。

愛する猫ちゃんのためにも、ぜひ最後までお読みください。

タップできる目次

子猫の餌の正しい量・回数・時間は?

子猫の餌の正しい量・回数・時間は?-min

子猫の健康な成長において最も大切なのが、生後間もない授乳期から成猫になる1才までの食生活です。

栄養が足りないと虚弱体質になりやすく、生後6ヶ月以降に食べさせすぎると肥満傾向になってしまいますので、正しい餌の量・回数・時間を守ることが重要です。

子猫の成長段階と餌の変化は下記の4つの時期に分けられます。

見たい時期をタップするとジャンプできます!

それでは、各時期の餌やりについて詳しく解説していきます。

ここで記載している餌の量や回数は一般的な目安です。実際はキャットフードごとに異なりますので、商品の説明を優先してください。

生後3週まで

生後3週までの子猫の餌の正しい与え方・量・回数・時間

餌の種類 ・母猫の母乳
・市販の子猫用ミルク
餌の与え方 ・ミルクをお湯でとかして哺乳瓶やシリンジで与える
1回に与える餌の量 生後1週間:2〜4ml
生後2週間:5〜10ml
生後3週間:10〜15ml
餌を与える回数 生後1週間:3時間に1回
生後2週間:4時間に1回
生後3週間:5時間に1回
餌を与える時間


深夜
早朝

生後4週間に満たない子猫はまだまだ赤ちゃんで、目も開いておらず一人で歩くこともできないほどか弱い存在です。

母猫の母乳が最大の栄養源になります。

自宅で産まれた子猫の場合は、しばらく母猫に任せて成長を見守りましょう。

トイレの世話なども基本的に母猫に任せておけばすべてやってくれます。

この時期の赤ちゃん猫を保護した場合は、母猫がいないので母乳を与えられません。

そんなときは市販されている子猫用のミルクで代用できるので安心してください。

ねこぞー
母乳が出ない(または出が悪い)母猫もいるので、そういったときも人間が代わりに餌やりをします。

赤ちゃん猫は胃が小さくて一度に食べられる量が少ないため、3〜4時間に1回を目安にミルクを与えてやる必要があります。

市販されている哺乳瓶やシリンジを使って、人肌に温めたミルクをゆっくり飲ませてあげましょう。

子猫は免疫力が弱いので、哺乳瓶の煮沸消毒をしたり、使い捨てのシリンジを使うなど、衛生面にも最大限の配慮を。

小さい時の栄養は子猫の健全な成長にとって非常に重要なので、根気強く育ててあげてください。

参考動画はこちら

ねこぞー
この時期の餌やりを人間がするときは、寝る間もないほど忙しいです…。

生後4〜12週まで

生後12週までの子猫の餌の正しい与え方・量・回数・時間

餌の種類 ・子猫用の離乳食
・子猫用のドライフード(カリカリ)
餌の与え方 ・ドライフードはお湯や猫用ミルクでふやかしてつぶす
・食器から食べられない場合はスプーンや指で少しずつ食べさせてあげる
1日に与える餌の量 生後4〜12週間:50g
餌を与える回数 生後4〜12週間:4〜5回
餌を与える時間


深夜
早朝

生後4週頃を迎えると、子猫がだいぶ成長してきて授乳期から離乳期に入ります。

ねこぞー
目が開いて、好奇心旺盛にあちこちを走り回るようになります。

ご飯は、ミルクよりも栄養価が高いドライフード(カリカリ)や離乳食に切り替えていきましょう。

キャットフードを選ぶ時は「総合栄養食」と表示されているものを必ず選んでください。

総合栄養食とは、その餌と水分だけを与えれば猫に必要な栄養素がすべて補える、という意味です。

おやつのような食べ物しか与えていないと、栄養不足に陥ってしまう可能性があるので注意しましょう。

ドライフードを与える場合は、子猫用のミルクやお湯で5分ほどふやかしてから与えてください。不足しがちな水分も一緒に補えます。

キャットフードのふやかし方

キャットフードのふやかし方-1

離乳期の子猫の1回分にあたるドライフード10gをクッキングスケールなどでしっかり計ります。

 

キャットフードのふやかし方-2

お湯または子猫用ミルクで5分ほどふやかします。

子猫用ミルクは栄養があるので、その分ドライフードの量を減らさないとカロリーオーバーになるので要注意です。

 

キャットフードのふやかし方-3

5分ほどふやかしたら、食べやすいようにフォークなどで細かくつぶして完成です。

子猫がまだ小さくて、お皿から自分で食べるのが難しい場合は、あなたの指で餌を少しずつすくって、子猫の口の中に入れてあげましょう。

上顎(うわあご)につけてあげるイメージで与えると食べてくれます。

この頃から、餌を与える時間をしっかり決めておき、規則正しく与えるようにしましょう。

餌を与える時間がバラバラだと子猫が混乱しますし、餌を催促するようになったり、または満腹状態で必要な量の食事を取れなくなる場合があるためです。

生後3ヶ月〜6ヶ月

生後3ヶ月から半年までの子猫の餌の正しい与え方・量・回数・時間

餌の種類 ・子猫用のドライフード(カリカリ)
・子猫用の離乳食
餌の与え方 ・ドライフードや離乳食をそのまま与える
(食べにくそうな時はふやかしてあげる)
1日に与える餌の量 生後3ヶ月:60g
生後4ヶ月:70g
生後5ヶ月:75g
生後6ヶ月:75g
餌を与える回数 生後2〜6ヶ月:4〜5回
餌を与える時間


深夜
早朝

生後2〜6ヶ月が経過すると、乳歯が生え揃い、体つきもだいぶ成長してきます。

まだまだ育ち盛りなので、餌をあげる量・回数ともに多くなりますが、ドライフードをそのまま与えられるようになってきますので、手間はだいぶ減ります。

子猫によって個体差がありますので、そのままのドライフードを食べづらそうにしている場合は、まだしばらくはふやかして与えましょう。

かわいい子猫の写真

ふやかす時間や水分の量を少しずつ減らして、固い餌に慣れさせていくのも重要です。

引き続き、決まった時間に規則正しく餌を与えてください。

>ドライフードとウェットフード、どちらを食べさせるべきかわからない方はこちら

生後7ヶ月〜12ヶ月

生後7ヶ月から1年の子猫の餌の正しい与え方・量・回数・時間

餌の種類 子猫用のドライフード(カリカリ)
餌の与え方 ドライフードをそのまま与える
1日に与える餌の量 生後7ヶ月  :80g
生後8ヶ月  :80g
生後9ヶ月  :80g
生後10ヶ月:80g
生後11ヶ月:60g
生後12ヶ月:60g
餌を与える回数 生後7ヶ月〜12ヶ月:2〜3回
餌を与える時間

生後半年〜12ヶ月は、子猫から成猫へ最後の成長を遂げる時期。

永久歯が生え揃い、あんなに小さかったのにもう発情期に入ります。

小さかった子猫の頃がひどく懐かしくなります(笑)

この頃から肥満傾向などが出てきますので、食事の量と回数を引き続きしっかりコントロールしましょう。

体重が重過ぎる場合は、メーカー推奨量より少しだけ餌を減らすなどの工夫を。

餌の回数は1日2〜3回程度で問題なくなります。

理想は3回ですが、日中の仕事などで3回あげることが難しい場合は、朝晩の決まった時間に2回与えればOKです。

りっちゃん
僕は朝の8時と夜の8時に餌がもらえるにゃ!

子猫の餌の種類はどんなものがある?

子猫の餌の種類はどんなものがある?続いては、子猫の餌の種類について解説します。

目的別の分類は4種類|総合栄養食や間食など

キャットフードには、給与目的ごとに4つの分類があります。

総合栄養食 人間でいう主食です。キャットフードのパッケージに必ず「総合栄養食」と書かれています。この餌と水だけを摂取していれば健康を維持できる栄養バランスの製品です。ペットフード公正取引協議会の試験で定められます)
間食 人間でいうおやつです。しつけの際にご褒美であげるなど、主食とは違った与え方をされます。美味しそうに食べるのでおねだりされたらついついあげたくなってしまいますが、猫にとっておやつは基本的に不要です。どうしてもあげたい場合は1日当たりのエネルギー所有量の20%以内におさえましょう。
療法食 人間でいう病院食です。獣医師の指導の元で食事管理が必要な場合に与えられます。1種類の餌しか与えていないと好みがかたよってしまい、いざ療法食が必要になったときに食べてくれなくて悩む飼い主さんが多いです。子猫の時からフードローテーション(複数の餌を与える)で味覚を発達させておきましょう。
その他の目的食 人間でいうサプリメントやふりかけです。不足している栄養やカロリーの補給のために与える「栄養補助食」と、食いつきを増進するためにキャットフードにふりかける「おかずタイプ」があります。おやつと同じく、健康な猫にとっては与える必要がないものです。
ねこぞー
「総合栄養食」と「水」だけをしっかり与えていれば健康な猫に育ちます。おやつやサプリメントは不要ですが、どうしてもあげたい時はすこ〜しだけにしましょう。

ドライとウェットはどっちを与えるべき?|答えは両方

ウェットフードが好きな子猫の写真

初心者
ドライフードとウェットフードはどちらを与えるほうがいいんでしょうか?
ねこぞー
私の答えは両方です!詳しく見ていきましょう。

そもそもキャットフードには、上記で書いた目的別の分類とは別に、ドライやウェットという種類があります。

※正確にはセミモイストなど他にも細かい分類がありますが、覚えなくてOKです。

ドライフード いわゆるカリカリと呼ばれる最もポピュラーな餌です。ウェットフードより値段が安く、効率的に栄養を摂取できます。ただ、食いつきの良さや水分の量ではウェットフードに劣ります。

・値段:安い
・食いつき:普通
・水分:少ない

ウェットフード 水分を多く含んだ高級な餌です。ドライフードに比べて水分量が多く、嗜好性が高いのが特徴。

・値段:高い
・食いつき:良い
・水分:多い

それぞれ一長一短ありますが、基本的にはドライフードをメインに与えるのがおすすめです。

そして数日に1回くらいの頻度で、いろいろな種類のウェットフードを混ぜて食べさせてあげましょう。

この方法で餌を与えると

  • ドライフード中心なので餌代を安く抑えられる
  • たまにウェットフードを混ぜることで餌の好みが広がり、食べ飽きも防止できる

こういったメリットがあります。

一般的には「ミックスフーディング」や「フードローテーション」と呼ばれている手法です。

ちなみに、ドライフードには水分がほとんど含まれていませんので、水分摂取も忘れずに!

>子猫の水の正しい飲ませ方はこちら

https://nekokomori.com/archives/4067.html

子猫が餌を食べない時の原因と対策3選

子猫が餌を食べない時の原因と対策5選

子猫が餌を食べないときはさまざまな原因が考えられます。

ここでは、よくある原因と対策をご紹介します。

体調不良

普段は元気よく餌を食べる子猫が急に餌を食べなくなったら、睡眠不足や病気など体調不良の可能性があります

明らかにいつもより元気がなかったり、連続して餌を食べない場合は、早めに獣医さんに相談しましょう。

また、子猫にとっては睡眠も大事な要素で、1日のうち20時間くらい寝る必要があります。

寝姿がかわいいからと起こしてしまったり、猫じゃらしなどでついつい遊びすぎてしまうと、必要な睡眠時間が確保できなくなり、体調不良になることがあります。

子猫のときは基本的にずっと寝かせてあげて、餌やトイレの時間だけ起き、たまに遊んであげる、くらいのバランスがちょうどいいです。

満腹

授乳期や離乳期は1日の食事回数が多いので、しっかり間隔をあけてあげないと満腹で食べられません。

また、おやつのあげすぎなども満腹の原因なので注意が必要です

おやつだけでは栄養素が不足しますし、お腹がすいてから餌を食べるのを繰り返していると、規則正しい食事のリズムが崩れてしまいます。

固すぎ・大きすぎ

離乳期〜幼猫期の前半は、ミルクやウェットフードなどの柔らかい餌から、固いドライフードに切り替えていく時期です。

ミルクやお湯でふやかしたドライフードを与えて少しずつ固い餌に慣れさせていきますが、その時の餌が固すぎたり大きすぎたりすると、食べたくても食べられない場合があります。

ふやかす時間を長くしたり、フォークなどで細かくつぶしてから与えてみてください

 

さらに詳しい内容は下記のページで解説していますので、お困りの方はご覧ください。

>猫が餌を食べない時の原因と対策8選|何日まで様子見して大丈夫?

https://nekokomori.com/archives/15199.html

子猫の餌のよくある質問と回答

子猫の餌のよくある質問と回答

続いては、子猫の餌やりに関するよくある質問と回答をご紹介します。

子猫の食いつきが良い餌はどれですか?

市販のフードだと「ロイヤルカナン」と「ピュリナワン」が食いつきと栄養バランスがいいのでおすすめです。

通販限定のプレミアムキャットフードは下記の記事で詳しくご紹介しています。

>【1万人】おすすめキャットフード人気ランキング5選|安全で食いつき抜群な猫の餌がみつかる【個人ブログ】

猫に食べさせてはいけない危険な食べ物はありますか?

代表的なものは「ネギ類」「チョコレート」「イカ・タコ」「ドッグフード」などがあります。

また、観葉植物もかなりの割合で猫にとって毒になるので注意が必要です。

詳しくは下記のページで解説していますので、気になる方はご覧ください。

【実は魚も?】猫に食べさせてはいけない危険な食べ物13選|人間の食べ物はあげちゃだめ!

https://nekokomori.com/archives/4013.html

生後3ヶ月の猫が餌をずっと食べているんですが問題ないですか?

問題ありません。

生後3ヶ月から半年くらいの猫は最も育ち盛りな時期です。

そのため多くの栄養が必要なので、猫が欲しがるだけ餌をあげても問題ありません。

これを自由摂取と言います。

生後半年を過ぎたあたりから肥満傾向が出てきますので、決められた時間に決められた量を食べさせるようにしていきましょう。

特に生後半年をすぎて避妊・去勢手術をしたあとは一気に太りやすくなるので要注意です。

猫が餌を吐いてしまうときはどうすればいいですか?

猫はもともと吐きやすい動物ですが、あまりに多いときはまず獣医さんに相談しましょう。

健康に問題がないのに吐いてしまうときは「高さのある食器」を使ってみてください。

↑吐き癖で困っていた方が、フォロワーさんのアドバイスで高さのある食器に変えたら吐かなくなった、という参考ツイートです。

具体的なおすすめ商品について下記のページでご紹介しています。

>猫用の食器おすすめ人気ランキング 10選|食器の高さと安定感を重視して選ぶのがコツ!

https://nekokomori.com/archives/5749.html

子猫の餌の量・回数・時間のまとめ

子猫の餌の量・回数・時間のまとめ

この記事では、生まれて間もない授乳期から成猫になる1才までの餌の量・回数・時間と与え方について解説しました。

子猫の餌やりは回数が多くて手間がかかりますが、健康な成長のために最も重要な時期でもあるので、正しい知識をもとにご飯をあげましょう。

このページの内容は子猫が1歳になるまで参考にできますので、ブックマークを忘れずにしておいてくださいね。

わかりにくい部分などあれば気軽にご質問ください。

ねこぞー
子猫のお世話、本当にお疲れ様です!

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

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