猫の専門家/インスタグラマー
ねこぞー
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3匹の猫(ミックス/折れ耳スコ/アメショ)と暮らす猫の専門家。
猫と飼い主さんに役立つ情報をいろいろなメディアで発信しています。
この記事では、子猫・成猫を問わず、猫に食べさせてはいけない危険な食べ物について解説していきます。
結論から書きますが、いかなる理由があっても猫用の食品(キャットフードやおやつ、猫草)以外のものを猫に食べさせるのはやめましょう。
理由は様々ありますが、基本的には猫の健康を維持する上で問題が起きてしまうからだと考えてください。食べる物によっては命の危険もあります。
また、猫の体重は人間の1/15程度です。「ちょっとだけ」のつもりで人間の食べ物を与えているつもりでも、猫にとっては体調に変化を起こすのに十分な分量になりえます。
野生の猫の主食はねずみで、実は魚なども自分からは食べません。サザエさんなどで「猫は魚も好物」というイメージがついていますよね(笑)
食べないとは書きましたが、家猫やのら猫の場合、その猫の好みにもよりますが、与えればだいたい何でも食べてしまいます。それが問題です。
猫は自分にとって危険なものをすべて自分で判断できる訳ではありません。飼い主がしっかり管理して、大切な猫を危険から守ってあげましょう。
ちなみに、猫に必要な栄養素や安全な食材に配慮して作られた「手作りフード」は例外的に食べさせても問題ありません。ただし、専門の知識がないと栄養の偏りが出やすいので、初心者にはおすすめできません。
それでは、猫が食べてしまうと危険な食べ物について解説していきます。
猫にとって禁忌とされる食材の代表がネギ類です。
猫の赤血球をこわしてしまう物質が含まれているので、貧血や、最悪の場合は死に至ることがあります。
そのままであれば猫自身が嫌がるので食べることはほぼありません。しかし、ハンバーグなどに混ざっていたものを食べてしまうケースがあるので注意しましょう。
チョコレートにはテオプロミンという成分が含まれていて、猫が中毒を起こします。中毒になると嘔吐・下痢・発熱・けいれんなどを起こし、最悪の場合は死に至ることも。また、心臓への負担も大きいと言われています。
人間が甘いものを食べていると物欲しそうにする猫も多いですが、
「ちょっとだけ! 舐めさせてあげるだけ!」
それでも危険が伴いますので、心を鬼にして一切与えないようにしてください。
猫の主食は生きたねずみなので、生肉がだめ、というのは意外に思う方が多いかも知れません。
ここで言う生肉とは、人間がスーパーなどで容易に入手できる「牛肉・豚肉・鶏肉」などの代表的な食肉のことです。
猫が生肉を食べると、骨が弱くなる可能性があり、消化不良の原因にもなります。
また、生の豚肉にはトキソプラズマという原虫が潜んでいることがありますので、特に注意が必要です。
猫は白身魚の刺身などを好んで食べようとすることがあるので、ついつい食べせてしまいがちです。
しかし、生魚にはチアミナーゼ(ビタミンB1分解酵素)が含まれているため、あげすぎるとビタミンB1欠乏症になり、運動機能に支障をきたしてしまうことがあります。
加熱済みであっても、肉や魚の「骨」が猫にとって危険なものになります。
魚の骨は細くて刺さりやすいですし、鶏肉の骨は砕けてとがった部分が喉や内臓を傷つける恐れがあるので、間違って食べてしまわないように細心の注意を払いましょう。
貝類は海藻を栄養分にして育ちますが、そこに含まれる成分が日光にあたると毒性を持ちます。
猫がその成分を体内に吸収したまま日光浴をすると、皮膚炎になってしまうことがあります。消化もよくありませんので、貝類は与えないようにしましょう。
生・加熱済みを問わず、これらの食べ物は猫にとって危険です。
海の中で汚染物質を取り込んでいる可能性がある上、ビタミンB1を分解する酵素を持っているので、猫の運動障害を引き起こす恐れがあるためです。
ブドウやレーズンに含まれる成分は、猫の腎臓に障害を及ぼす可能性があると報告されています。特に「皮」の部分にその成分が多く含まれています。
酸っぱいにおいのものは、猫自身が避ける傾向にありますが、サイズ的に間違って飲み込んでしまう恐れがあるので要注意です。
犬と猫を一緒に飼っている家では、キャットフードの代わりにドッグフードを与えないようにしてください。
実は猫の方が犬よりも多くの動物性タンパク質が必要なので、長期にわたってドッグフードを与え続けていると栄養不足になってしまいます。
おやつ用途に少量であれば問題ありませんが、ニボシやカツオ節にはミネラルが多く含まれているので、あげすぎると尿結石のリスクが高まります。
特に尿結石を過去に患ったことがある猫に対しては、少量であっても与えない方が賢明です。
上記のニボシと同じ理由で、ミネラルが多く含まれているミネラルウォーターは猫に与えない方がいいです。
猫の飲み水は基本的に水道水で問題ありません。猫がカルキ臭を嫌がる場合は、一度沸騰させてから冷ましたり、木炭などで臭いを取ってから飲ませてください。
胃がムカムカしたり毛玉を吐くために植物を食べる猫もいますが、猫に有害な植物は意外なほど多いので注意が必要です。
基本的に猫草以外の植物は与えないほうがいいです。室内の観葉植物などを猫が間違って食べてしまわないように配慮しましょう。
ユリ アロエ スズラン チューリップ ポトス アサガオ アイビー ポインセチア シクラメン ヒヤシンス ジャスミン ホオズキ ショウブ スイセン ツツジ キキョウ ジンチョウゲ マーガレット アンズ ウメ etc…
アルコールは人間にも有害ですが、当然ながら猫にとっても禁忌となります。
猫が間違ってアルコールを飲んでしまった場合は、すぐに獣医さんのところに走ってください。急性アルコール中毒で死に至る恐れがあります。
食べ物ではありませんが、誤飲や中毒で重症化する代表的なものが家庭用洗剤です。
猫の肝臓は化学物質を分解できないため「フェノール基」を含む洗剤や消毒剤の誤飲には注意しましょう。
洗剤を直接飲もうとする猫はいないと思いますが、体毛についてしまうと毛づくろいの時に猫の体内に入ってしまいます。
これらの危険な食べ物を猫が食べてしまった場合は、なるべく早く動物病院へ連れていって獣医の指示を仰ぎましょう。
ほとんどのケースでは、急性の症状が現れることはないと思いますが、転ばぬ先の杖です。
ここまでは「猫にとって危険な食べ物」について解説しました。
冒頭でも書きましたが、基本的には猫用に販売されている食べ物以外を猫に与える必要はありません。
しかし「手作りのキャットフードに挑戦したい!」「色々なものを食べさせてあげたい!」という方もいると思います。
ここからは、そんなあなたに向けて「猫に食べさせても問題ない食べ物」をご紹介していきます。
加熱調理をして、猫にとって危険な骨をしっかり取り除いてあげれば、肉や魚はタンパク質も多く猫にとって栄養になります。
魚は白身、肉は鶏ササミなどの高タンパク低脂肪なものがおすすめです。
鶏卵は栄養バランスが良く消化にも優れているので、少量であれば猫に与えても問題ありません。
猫の好みによって生卵、ゆで卵などのアレンジを。
白米も少量であれば猫に食べさせても有害性はありません。
ただ、猫にとって重要な栄養素はタンパク質であり、白米のような炭水化物のかたまりを摂取させる必要性は特にありません。肥満の原因にもなりえます。
猫が白米をどうしても欲しがったときに数粒あげる程度にしておきましょう。
こちらも白米と同様です。有害性はありませんが、積極的に食べさせるようなものでもありません。
今回の記事では「猫に食べさせてはいけないもの」「猫に食べさせても問題ないもの」を解説しました。
子猫のときは特に好奇心が旺盛で、出しっぱなしの人間の食べ物をにおったり舐めたりしてしまうことが多いので、危険な食べ物からしっかり守ってあげてくださいね。
あと、人間がデザートを食べているとそれを欲しがる猫がとても多いので、心を鬼にして血の涙を流しながら耐えましょうね(笑)
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